潜在的な「知」を集める重要性
SharePointを駆使して難所を乗り切る
最近の潮流なのでしょうか。会社の規模を問わずご相談を頂くことが多くなった「知」を集めるというお話。これは会社によって詳細は違えど、共通の課題のようです。
どんな話かというと、会社や社員の様々な課題に対して、ナレッジやアドバイスを共有して解決に皆で取り組もう!という活動です。
これにSharePointが重宝する訳です。
その理由の一つに、「世界的で使えるツールである」。ということから、国内企業だけでなく、グローバル企業からもご相談を頂きます。
この仕組みの最大の目的は、個人レベルから部門レベルで持っている潜在的な課題や悩みを集め顕在化し、個人レベルで持っているナレッジなどでそれを解決していくというもの。
課題によってはプロジェクト化してチームを編成し、認知、投稿、解決などのPDCAを回すというところまで行います。
この様な取り組みは、会社として非常に重要であるものの、ひと昔前までこんな愚痴に変換されていたのではないかと思います。
「うちの会社って縦割りだからさ。隣の部署が何やってるかも知らないんだよね」
どうでしょう。聞いたこと(もしくは言ったこと?)ありませんか?
「縦割りの弊害」をどう壊していくか。組織にとって長年の課題だったことは恐らく間違いないと思います。
「縦割りの弊害」を壊すSNSの力?
SNSが世の中に出て来てから、思い立ったらかなりの年月が経っています。
SNSの登場が何に影響を与えたか?
それは個人の発信力ではないでしょうか?
私がまだ学生の頃は、ポケベルの時代でした。その頃の情報源はテレビ、新聞、雑誌といったところでしょうか?毎日顔を合わせる友達と昨夜のテレビの話や面白いマンガの話で盛り上がっていたのが今では懐かしいです。当時のコミュニティというのは今と比べるとあまりにも狭く、情報が共有されるスピードも相当遅いものでした。
今ではテレビを見ながらリアルタイムにつぶやかれる感想を見るなんてことも当たり前に。まさかポケベル時代に、自分の意見が世界中に瞬時に発信できる日が来るなんて夢にも思っていませんでした・・・。
SNSというのは、「個」の意見に光を当てることに対して非常に有効な手段だという事は紛れもない事実ですが、それがビジネスの世界でようやく応用され始めたというのが個人的な感想です。
今まで難しかった個人が持っている潜在的な「知」の共有。
このような取り組みへのスピード、企業としての対応が会社の繁栄に大きく影響するだろうと思っています。
会社規模の大小に関わらず「縦割りの弊害」は囁かれていたのに、何故か大規模な企業の方が取り組みが早い気がします。恐らく縦割りの弊害を壊す「価値」があまりイメージ出来ていないのかと思います。
縦割りの弊害がもたらすものは、最小単位でのナレッジ共有、優秀な個人の力の埋没。強いては企業の成長スピードの鈍化をもたらしているはず。
話は少しズレますが、先日、髪を切りに行った時に、隣のお客さんが「うちの会社は優秀な人から辞めていく。ムダだとわかっているけど社長に意見をした」という話をしていました。
「あれ?この会話、聞いたことがあるぞ!それどころか同じ状況になった経験がある!」
ざっくりした推察で大変申し訳ないのですが、恐らく「個」の力を活かせない会社は山ほどあって、どこででもこの様な状態が顕在化しているのではないか?と思う訳です。
どうしてこの様な状態が生まれるのか?もちろん一方的な愚痴である場合もありますが、業務的な問題で言うと、個人が持っている業務に対しての疑問や非効率だけどずっとこれでやって来たからというムダな作業の数々。
個人で思っていることは、たまたま議題に上がるチャンスが来たとしても、概ねどこかでかき消されて改善されない。なんて事は日常茶飯事だと思います。
かくいう私も昔いた会社で、驚くほど非効率な業務進行で残業している人たちを数多く見た経験があります。
本当に今考えても恐ろしい・・・。
で、SNSの話に戻りますが、要するに、「個人」の意見というものの発信とそれの取り扱い方がSNSの使い勝手で分かった。という感じではないでしょうか?
そして、この「個人」が持っている課題というものが組織全体を改善するキーだと分かった経営者の方たちから、順次解決に向けたプラットフォームの制作と実施策に移っているのだと思います。
「言ってもムダだ」と思っていた人たちは、うまくいけば改善のきっかけを作る人になる可能性も高まってくるのではないでしょうか?
どれだけ技術が進んだところで、結局のところ「人は城 人は石垣・・・」
人が大事だという事を痛感する今日この頃です。優秀な人から辞めていく会社から、優秀な人が適正な評価を受けられる会社になるといいな。と思います。
会社も個人も双方が得をする。
「知」を集めることは今も昔も非常に重要なことだと痛感します。
あなたの会社はいかがでしょうか?
株式会社セラフ: 営業・T
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